究極の『センター英語』勉強法
こんにちは。
今回は、僕の英語学習の中でも『最も実力をつけることができた』と自負している『センター英語第6問を使った勉強法』を紹介したいと思います。
先に言っておきますが、これはセンター英語の対策という意味合いよりも、純粋に英語の実力を伸ばすという為に使えます。
そのため、私大志望の人にもぜひ試してもらいたいです。
僕はこの学習の後、それまでは不安定だった英語を読む実力が非常に安定しました。
まず、前提として僕がこの勉強法をしていた時期の成績を書いておきます。
時期としては『高校3年の夏』で、この頃の英語の成績は『全統模試で60〜65』を行ったりきたりといった感じでした。
ですので、現在それに満たない人にはオススメしません。
いくら良い勉強法とはいえ、自分のレベルに合わない学習は非常に非効率的ですからね。
逆に、それより取れているという人にはオススメします。
英語の実力の底上げに繋がるはずです。
僕は他の記事でも何度も書いていますが、『センター試験の問題は非常に素晴らしい』と思っています。
本当に基本に忠実かつ難易度はそこそこのもので、全ての科目に共通してセンター過去問を演習材料として愛用していました。
英語に関しても勿論その通りですが、僕はその中でも特に『第6問』に重点を置いていました。
というか、むしろ1〜5問に関してはほとんど解いた記憶がありません。
別に1〜5問が悪いというわけでは無いのですが、問題演習として使うなら『第6問』が非常に優れているからです。
さて、それではその『センター英語第6問』を使用した勉強法について詳しく書いていきたいと思います。
まず、改めて整理しますが、使用する教材は『センター英語過去問』の『第6問(長文問題)』です。
年ごとに傾向は変わっているものの、基本的には全ての年で『難易度・長さ』共に良質な問題が出題されています。
これを最も古い1991年の問題から、追試も含めて全て解いていきます。
結構な量になるかと思いますが、1日1〜2題で1ヶ月くらいで終わらせるペースが理想です。
それでは、肝心の演習のやり方です。
まず、基本的には普通に問題を解きます。
この時注意するポイントがあります。
それは、時間を気にせずじっくりと正確に解くというものです。
これはあくまで演習であって、実戦の様に短時間で良い点数を取ることが目的ではありません。
時間はいくらかけても良いので、1文1文を丁寧に読み、全てを丁寧に和訳しながら、問題を解く際もしっかりと『なぜこの選択肢は違うか』を書くくらいの気持ちで進めましょう。
また、読みにくい文章があったらチェックをしておいて、後でしっかりと答えの和訳と照らし合わせましょう。
僕は平均的に30分以上はかかっていたと思います。
さて、最も重要なのは問題を解き終えた後です。
まずは問題の答え合わせですが、正解が合っているかどうかだけでは無く、選ばなかった選択肢を切った根拠が合っていたかどうかもしっかりと確認しましょう。
これが合っていなかったら、その問題は不正解と同義です。
次に、文章自体の和訳もしっかりと確認します。
特に、解いている最中に読みにくいと感じた部分はきちんと理解できるまで見直しましょう。
ここまで終わったら、次が最後の仕上げとなります。
それが、音読です。
僕は以前に、音読の重要性について記事を書きました。
英語長文に関しても音読学習は非常に有効です。
ここまでで問題をしっかりと解き終えて、文章の意味もキチンと把握したと感じたら、それを音読していきます。
その際に大事なのは、『音読をしながら頭の中で同時に和訳を考える』という事です。
同時翻訳をしている様な感じですね。
もっと慣れてきたら、構文も自然と頭の中で解体できている感じになればベストです。
慣れるまでは同時翻訳をするのは中々上手く行かないかもしれませんが、やっている内にスムーズに出来る様になります。
僕は1つの長文を2〜3周くらいは音読していました。
以上で流れの説明は終わりですが、ここまでやると結構な時間がかかります。
大体1〜2時間くらいは見積もって良いと思いますが、それだけのリターンはあるはずなので、ぜひチャレンジしてもらいたいです。
さて、同じセンター英語とはいえ、年ごとに難易度に差はあります。
僕自身、すんなり解ける年もあれば、センターとは思えない程難しく感じた年もありました。
特に追試は基本的に難易度が高いです。
ですので、最初は追試は飛ばして後回しにするというのも良いかもしれません。
僕はこの学習を夏に1ヶ月かけてやりましたが、始める前と終わった後では英語を読む際の安定感に大きな違いを感じました。
センター英語という良質な問題を丁寧に読む事により、確実に英語の地力の底上げができたのでしょう。
上にも書きましたが、演習の際に重要なのは問題に正解する事では、正確・丁寧に読めるかどうかです。
「過去問を解いて◯◯点も取れた!」と一喜一憂するのではなく、それ以上に大事なポイントを見極められるような勉強を心がけましょう!