たった半年でGMARCHに合格する方法
このページを見てくれている方々は、様々な境遇に置かれているはずです。
夏で部活を引退し、一念発起した高校3年生。
これから勉強を始めようと思っている高校1/2年生。
はたまた春から怠惰な生活を送ってしまい、夏の終わりに焦る浪人生。
そんな中で、このページを開いてくれた以上、皆さん共通して抱く疑問が『半年でGMARCH合格は本当に可能なのか』という点であるはず。
ですので、最初にハッキリ言っておきます。
半年猛勉強をすれば、GMARCHに合格は可能です。
それは、今の偏差値は一切関係なく、誰であってもです。
僕自身は、偏差値30台を取っていた高校2年生の秋から勉強を開始し、現役で早稲田大学に合格しました。
これは、当時の模試です。
高校2年生の夏休みに受けた模試では英語偏差値39.1。
そこから勉強を開始し、3ヶ月後の模試では英語偏差値を39→68、そこから2〜3ヶ月後の冬の模試では偏差値77.1を取るまでになりました。 ※秋の模試は発掘出来ず...
実際に半年でGMARCHに合格したわけではないですし、この際に伸ばしたのは英語だけだったのですが、当時の平均勉強時間は5時間以下。
それを考えれば、1日10時間以上の勉強が出来る根性と気持ちがあれば、絶対に半年でGMARCH合格は可能です。
今回は、その方法の大枠を記事にします。
文量の関係で詳細は省きますので、読んでいただき、それ以上の詳細や勉強相談がしたい人はお気軽にコメント/Twitter/LINE/メールなど何でも大丈夫ですので、ご連絡お待ちしております。
GMARCHに半年で合格するのが難しい理由
何度も言いますが、GMARCHに半年で合格することは可能です。
しかし、実際にはそれを出来る人は滅多にいません。
それはなぜか?
高いハードルとなるのが、勉強をしてこなかった人が急に机に向かうことです。
偏差値40台の人が半年でGMARCHに合格するためには、1日10時間の勉強は必要となります。
受かるための理論/方法があっても、勉強習慣が無い人が1日10時間机に向かうことは、想像以上に困難です。
ここに関しては個人の気持ち次第になってしまうのですが、逆に言えばそれが実行出来るのであれば、絶対に逆転合格は可能です。
GMARCHに行くべき理由
受験サイトの宣伝文句で『半年でGMARCHへ』という文言は多々目にします。
しかし『半年で日東駒専へ』というのは見たことがありません。
それくらいに、GMARCHというブランドは強いのです。
一般的に、明治大学や立教大学を始めとしたマーチの学生は高学歴として括られます。
青山学院大学や法政大学出身の芸能人も、高学歴枠として扱われます。
それは大きなメリットで、実生活でも一定の信頼感を得られたり、就活でも優遇されます。
もちろん日東駒専も悪い大学ではないのですが、マーチと日東駒専には学生やOBの質、大学の活気、ブランド力など偏差値以上の大きな差があるのも事実です。
なので、同じ学費を払うのであれば多少苦労してでもGMARCH以上の大学に進むことをお勧めしています。
情報収集が大事
半年での逆転合格を目指すにあたって、勉強の質や量と同じくらいに重要となるのが情報収集です。 これは、大きく分けて下記の2つになります。
(1)GMARCHの中でも低い学部を見つける
(2)科目が有利な学部を探す
どういうことか、説明します。
GMARCHの中でも低い学部を見つける
GMARCHという1つの括りの中でも、大学や学部ごとに大きくレベルが異なります。
例えば、有名なのは中央大学法学部。
ここはGMARCHの中でもダントツでトップで、早慶に匹敵する難易度となり、最も高い法律学科は偏差値65です。(※河合塾)
それに対して、中央大学文学部ドイツ語文学文化学科は、偏差値52.5。
同じGMARCHと言っても、偏差値10以上もの差があるのです。
中央大学法学部はブランド力が別格ですが、とはいえ傍から見れば同じ中央大学。
しかも、文学部ドイツ語学科なんて一般的にはそんなに悪い印象も無いはずです。
この様に、逆転合格の為には『穴場学部』を見つけることは非常に重要なので、情報収集にも力を入れましょう。
いくつか参考例を挙げておきます。
中央大学文学部ドイツ語文学文化学科(一般)52.5
中央大学文学部フランス語文学文化(統一)52.5
科目が有利な学部を探す
私立大学の受験では、基本的には3科目が必要とされます。
しかし、2科目で受験できる学部がGMARCHにも存在します。
他の受験生が3科目に割いている時間を2科目だけに注力出来るとなれば、1.5倍のスピードで成績を伸ばすことが可能です。
受験までの時間が少ない逆転合格組としては、これは非常に大きなポイントになります。
しかも、2科目で受験可能な学科はいくつかあるので、併願にもあまり困りません。 とはいえ、選択肢が狭まることは間違いないので、これに関しては強くお勧め出来ないのも事実です。
その辺りの兼ね合いを考えつつ、一つの作戦として捉えてください。
科目数が少ない学科の例をいくつか挙げておきます。
最初の2ヶ月は『英語オンリー』
さて、それでは具体的な勉強の話に移ります。
GMARCHに半年で逆転合格するために、最初の2ヶ月は英語漬けになりましょう。
ここには3つの理由があります。
1つ目は、国語や社会が暗記=即点数に繋がるのに対して、英語は伸ばすのに時間が掛かってしまう為、早めに手を付けないと手遅れになってしまうからです。
僕は3ヶ月で英語の偏差値を30伸ばしましたが、1〜2ヶ月目はあまり手応えを感じず、3ヶ月目で急激に成長を実感しました。
そういう科目の特質があるので、まずは英語をトコトン伸ばしましょう。
2つ目は、GMARCHは英語の配点が高い学部が多いので、得意科目にすると強みになります。
パスナビなどで眺めればすぐに分かりますが、英語150点/国語と社会は各100点という配分が多々あるので、英語を落とすと合格は困難です。
3つ目は、英語を勉強することで『ロジカルシンキング』が鍛えられます。
これはしっかりと物事を筋道立てて考える思考力のことです。
ロジカルシンキングを鍛えると、国語や社会を勉強する際にもスムーズに取り組むことができるので、最初に英語を猛勉強することは効率が良いのです。
以上の3点から、最初の2ヶ月は徹底的に英語を鍛えましょう。
英語の勉強方法
それでは、実際にどんな勉強を進めれば良いかを書いていきます。
中学英語からスタート
英語学習にあたって、必ず中学英文法からスタートしましょう。
僕は英語の勉強法を聞かれる際に、この点を一番強く伝えているのですが、なかなかその重要さが伝わりきらないのがとても残念です。
特に、偏差値50くらいを中途半端に取ってしまうと『今更中学英語なんて』と疎かにしがちです。
英語が出来る自負がある人でも絶対にやって損は無いし、これをやらずに成績が伸びない人をたくさん見てきました。
具体的な参考書は『くもんの中学英文法』がお勧めです。
この1冊で中学英文法を学び切って、英語学習にあたっての土台を築けます。
日数的には1週間で隅から隅までやり尽くすようにしましょう。
高校初期英語
中学英文法を終えても、大学受験にはまだ早いです。
次は『高校初期』で学ぶ英語に進みましょう。
ここでお勧めなのは『大岩のいちばんはじめの英文法』です。
非常に分かりやすく高校初期英語を学ぶことが出来ます。
カラフルで読みやすい点もプラスです。
勉強嫌いの人にはこういう点もとても重要ですからね。
また、シリーズとして英語長文編も出ているので、セットで勉強しましょう。
これらは2週間で読み込むイメージです。
ここまででトータル3週間。次から大学受験に向けた本格的な勉強が始まります。
大学受験英語対策
ここからは大学受験英語を勉強することになりますが、難易度が格段に上がります。
英語学習の一つの壁で、この段階で挫けてしまう人も多いので、諦めずに頑張りましょう。
手をつけるべき参考書ですが、代ゼミの西きょうじ先生による『基本はここだ!』です。
大学受験英語界ではとても有名ですが、実際に内容も超良書です。
これを隅から隅までやり切れば、GMARCHの英文も読めるくらいの構文力は十分に付きます。
時期的には、とにかく1ヶ月半〜2ヶ月目が終わるまでやり尽くす。
何度も何度も読み返して、徹底的に内容を覚えましょう。
単語/熟語
文法を学ぶのと同時進行で、単語と熟語も徐々に進めましょう。
単語帳は自分に合う1冊であれば何でも良いのですが、僕は『システム英単語』を愛用していました。
シス単は4つの項に分かれていて、1〜2項(1,200単語)をやり切れば基本単語は網羅できます。
そして、3項の1,600単語まで進めば、GMARCHレベルは完全にOKです。
単語を覚えると英語学習が効率的に進むので、特に1〜2項に関してはなるべく早めに覚えきるようにしましょう。
次に、熟語はZ会の『解体英熟語』がお勧めです。
熟語を解体して覚えやすく説明してくれるので、記憶に定着しやすくなります。
これ1冊で熟語に関してはGMARCHは余裕ですし、僕は早慶でも十分だと思っているくらいです。
単語よりは優先度は落ちますが、少しずつ進めるようにしましょう。
また、文法書も1冊やっておきましょう。 これに関しては、有名なNextStage(ネクステージ)で問題ありません。
熟語は前述した解体英熟語と被る部分が多々あるので、熟語項目は飛ばしましょう。
3ヶ月目
始めの2ヶ月で英語漬けの生活を送れば勉強慣れしてきます。
勉強の土台を作り終えた段階ですので、ここから一気に成績を伸ばす時期になります。
国語や社会も手を付け始めるので、マルチタスクを上手く回せるようにしましょう。
英語
英語に関しては『基本はここだ!』で基礎構文力を身につけ終えたので、その知識をアウトプットする作業に移行します。
その際に使えるのが『やっておきたい英語長文300』です。
レベル的にはGMARCHの長文よりやや易しめなくらい。
30題が収録されているので、1日2題を読んで半月で終わらせるイメージにしましょう。
ここで大事なのは、制限時間を一切気にしないことです。
それぞれの問題に1題30分などの制限時間が設けられていますが、完全に無視しましょう。
もっと言えば、設問も解かなくていいくらい。
何を重要視するかと言うと、英語長文を読みながら『基本はここだ!』で覚えた知識を逐一想像することです。
1文1文やり過ぎなくらいに100%構文を理解し、和訳する。
『基本はここだ!』を隣に開きながら読み進めるのがベストです。
僕は300ワードの英文を読むのに、初めは5時間くらい掛けていました。
ここで焦って雑に読んでしまうと、絶対に成績は伸びません。
また、英文音読も取り入れましょう。
英語の音読はこれ以上に無く効果的な勉強法です。
これを半月で1周したら、後半の15日間も同様の進め方で2周目に取り組みましょう。
現代文
この時期からは、国語にも着手しましょう。
まず、国語は現代文/古文/漢文に分けられますが、GMARCHだと漢文を使わない学部も多く、『現代文のみ』も多々見受けられます。
ですので、受験したい学部学科との兼ね合いにもなりますが、勉強量的には現代文を少し多めに確保するイメージで進めましょう。
その現代文ですが『田村のやさしく語る現代文』が超お勧めです。
すぐに読み終える文量ですが、現代文の根本が分かりやすく説明されている良書です。
まずはこの本に書かれている知識を1週間くらいで習得しましょう。
センスのある人ならこれだけで現代文の成績がグンと上がることもあるのですが、まだ足りないと感じた場合は『きめる!センター現代文』もやっておきましょう。
タイトルにセンターとついていますが、私立大学受験の人でも役に立つ読解法が学べます。
ここまでをしっかりと学んだら、次は演習です。
その際に使用するのが、有名な『入試現代文へのアクセス 基本編』となります。
アクセスは演習をしつつ読解法も学べるので、一石二鳥の良書です。
また、演習の際に意識するのは、英語長文と同じく『制限時間を気にせず丁寧に解く』こと。
『田村のやさしく〜〜』で身につけた知識をイメージしながら、じっくりと読み解きましょう。
古文
古文に関しては、とにかく『単語』と『助動詞』を覚えることが全てです。
これさえ丸暗記してしまえば、最低限の点数は取れてしまいます。
もちろん読解法も勉強した方が良いのですが、時間に限りがある以上は切るべきところを切ることも必要です。
そこで僕がお勧めするのが『古文単語ゴロゴ』です。
ゴロで古文単語が覚えられるので、時間が無い古文初心者にとってはかなり進めやすい単語帳です。
次に、助動詞(古文文法)に関しては『古典文法講義の実況中継』を使用しましょう。
上下巻で厚さもそこそこあるのですが、古典文法が非常に分かりやすく丁寧に解説されています。
助動詞を覚えるにしても、単に丸暗記するよりも解説を読んだ上で暗記した方が記憶に定着しやすいので、1周させるだけでも相当効果があります。
古文に関しては4ヶ月目の終わりまでに一通り終わらせて、5ヶ月目/6ヶ月目で演習をしつつ記憶に定着させるイメージで進めましょう。
社会
社会に関しては、僕は政治経済選択しました。
政治経済のメリットは、ある程度までは点数が上げやすいことです。
デメリットは『ある程度』を越えたところから伸ばすのが相当大変という点です。
8割は取りやすいけど9割は難しいといった感じですね。
また、大学によっては政治経済が使用出来ないこともあるので、その辺りも気を付けましょう(立教大学など)。
結論としては、逆転合格には政治経済は最適です。
理由は、上記した8割は取りやすいという点。
世界史や日本史と比べてコスパ良く合格最低点をギリギリ越えることが出来る科目なので、ぜひご検討ください。
そんな政治経済ですが『畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義』をやりましょう。
政経参考書界の超良書で、これを1冊やり切ればセンター8割は安定して取れます。
著者の畠山先生曰く、日本最難関の早大政経ですら6割取れるとのことですので、それくらいの密度の濃い参考書です。
また、連動した問題集も出版されているので、こちらでアウトプットをしつつ記憶に定着させましょう。
これらを徹底的に読み込み、5ヶ月目が終わるくらいまでには全て覚えきるくらいの意識で読み進めてください。
続く...
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