偏差値40から早慶へ

偏差値40台から早大に逆転合格した独自の勉強法をまとめたブログ。必要なのは今の偏差値ではなく『強い気持ち』です。

お勧めの古文(古典)参考書 20選

※2017年7月更新

リニューアルした『最新版』の古文参考書をこちらで更新しました。

drinavi.com

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古文は苦手意識を持っている人が多い科目です。

『古典(古文・漢文)を専門で学びたい』という意欲から文学部や教育学部に進学する人がいる一方で、苦手な人にとってはとても取っ掛かりにくい科目です。

僕も古文・漢文は受験を通して最も苦手な科目です。 実際、高校3年生の9月の模試では奇跡のゼロ点を記録したくらいでしたが、そこから短期間で早稲田大学の国語に対応できるくらいのレベルまで成長することができました。

今回は、2018年の入試に向けて、そんな状態からでもお勧めできる最新の『古文参考書』を記事にしました。

古文を学ぶ際の基本的な流れは『単語・文法→解釈→演習』の流れだと覚えておいてください。

古文単語帳

高校3年生9月の模試でゼロ点を取ってしまった僕が最初に着手したこと。それは『古文単語』です。

シンプルに単語の重要さだけで言うなら『古文にとっての古文単語』『英語での英単語』以上の比重が有ると考えています。

本当に短期間で古文の成績を上げようとするのであれば、文法や解釈は後回しにして、古文単語を丸暗記すればある程度形になってしまったりもします。

そんな古文単語帳のお勧めは下記の通りです。

偏差値問わずお勧めの古文単語帳

・古文単語ゴロゴ with CD(板野 博行/スタディカンパニー)
・大学受験超基礎シリーズ マドンナ古文単語230 パワーアップ版(荻野 文子/学研プラス)
・読んで見て覚える重要古文単語315(武田 博幸/鞆森 祥悟/桐原書店
・速読古文単語(Z会出版編集部)

現在の偏差値や、志望校のレベル問わず全般的にお勧めできるのがこれら4冊です。

その中でも、古文に抵抗がある人には間違いなく『古文単語ゴロゴ』をお勧めします。

東進ハイスクール講師だった板野先生による『ゴロゴ』は、古文単語をイラスト付きの面白い語呂合わせで覚えられる優れものです。

賛否両論あるのも重々承知ですが、古文が苦手な人にとってこれ程優れた参考書は存在しません。 ちなみに、購入するとしたら、絶対にCD付きにしましょう。

それを聞きながら音読することで、500個以上もの古文単語をあっという間に記憶することができます。  

『ゴロゴ』が合わない人は、『マドンナ古文単語』や『読み解き古文単語』なども良書です。 『マドンナ』はイラスト付きで分かりやすく覚えられ、『読んで見て覚える重要古文単語315』は王道の単語帳といった感じなので、そういったものが好きな人にはお勧めです。

『速読古文単語』はどちらかと言えば、英単語で有名な速読シリーズですね。僕は英語版と同じく、文章形式で覚えられるので、読解力の向上にも繋がります。

ハイレベルな単語を覚える人向けの古文単語帳

・読み解き古文単語(横屋 芳明/Z会出版)

早大レベルを志望する人は、最初に挙げた3冊だけだと物足りない可能性も高く、その場合にはこちらの『読み解き古文単語』をお勧めします。

かなりハイレベルなので、逆に早大以外を志望校とする場合は、オーバーワークになる可能性が高いので気をつけましょう。

古文文法参考書

英語学習は『単語・文法・読解』どれも欠かすことが出来ない重要なファクターですが、古文は単語と文法さえマスターすれば、読解(解釈)は身につけなくともある程度読めてしまうのも事実です。

そして、その中の『文法』はイコール『助動詞』を意味すると言っても過言ではありません。 古文は『単語』と『助動詞』を覚えることが成績アップへの王道なのです。

さて、古文文法を身につけるためにお勧めとなる参考書はこちらになります。

偏差値問わずお勧めの古文文法参考書

・古典文法講義の実況中継(1)(望月 光/語学春秋社)
・古典文法講義の実況中継(2)(望月 光/語学春秋社)
・富井の古文読解をはじめからていねいに(富井 健二/ナガセ)
・ステップアップノート30古典文法基礎ドリル(井上 摩梨/河合出版)

古文文法を学ぼうと思ったら、僕のお勧めはダントツで『古典文法講義の実況中継』です。

代々木ゼミナール講師の望月先生によるこちらの本は、やや厚めの2冊構成となっていますが、古文が苦手・嫌いな自分でもかなり読みやすく、抵抗なく古文学習を進めることができました。

また、何より素晴らしいのが『この2冊をやり切れば、古文文法は問題無し』と言える範囲まで網羅されていること。

早大レベルだと多少プラスαが必要かもしれませんが、そうでなければ十分過ぎるくらいの知識を身につけられます。

ちなみに僕は個人的に代ゼミが好きなので、望月先生の体験授業は受けたことがあるのですが、凄く人の良さそうな先生でした。  

 

もしも『古典文法講義の実況中継』が合わない人には『富井の古文読解をはじめからていねいに』も十分お勧めできます。

『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』は相当有名な良書ですが、参考書というよりかはドリル形式なので、『古典文法講義の実況中継』をやりつつ同時進行でこちらにも手を付ければ、古文文法はバッチリです。

ハイレベルな古文文法を覚える人向けの古文文法参考書

・古文上達 基礎編 読解と演習45(仲 光雄/Z会
・古文上達 読解と演習56(小泉 貴/Z会出版)

プラスαの知識を身に着けたい場合、上記のZ会から出されている『古文上達シリーズ』をお勧めします。

レベルは高めなので、オーバーワークにならないよう、気をつけましょう。

特に『古文上達 読解と演習56』はかなりのレベルの高さになります。

実際、僕は古文に手をつけ始めた時期が高校3年生の10月くらいからとかなり遅めだったので、全てやり切ることはできませんでした。

ただ、それは良いことではないので、早大レベルの受験者は余裕を持って着手し、全て終わりきるくらいまで進められるのがベストです。

古文解釈参考書

単語や文法を覚えたら、それを使って文章を読む為の『解釈能力』を身につけましょう。

この段階は単語・文法をやらずに取り組むとチンプンカンプンで非常に効率が悪いです。 しっかりと基礎が身についたと感じた段階でステップアップしましょう。

そこでお勧め出来るのがこちらです。

・改訂版 元井太郎の古文読解が面白いほどできる本(元井 太郎/KADOKAWA/中経出版

僕は参考書をいろいろ買って試す性格でした。ただ、古文解釈はこれを見た瞬間、他は一切手を付けていません。

それくらい良書と感じたのが元井先生の『面白いほど〜』シリーズです。 ただ、いきなりこの本に手を付けても効率は非常に悪く、単語や文法をある程度覚えた段階で着手しましょう。

逆に、それらをマスターした後にこの本をやれば、かなりハイレベルな位置まで古文レベルを高められます。 僕はこの本で古文をほぼ完結させ、早大に挑みました。

古文問題集

ここまでの参考書をやり切れば、古文『単語』『文法(助動詞)』『解釈』は早大GMARCHといった難関私大レベルに十分挑めるだけの下地を身につけられているはずです。

最後に、インプットした知識をアウトプットする為の演習が重要になります。

偏差値50〜55(中堅私大)向け古文問題集

・マーク式基礎問題集古文 (河合塾シリーズ)(河合塾国語科/河合出版)
・中堅私大古文演習 (河合塾SERIES)(河合塾国語科/河合出版)

偏差値50〜55の中堅私大レベルの古文問題演習には、これらの参考書がお勧めです。 河合塾の問題集は良書がとても多く、特に古典関連はその傾向が顕著です。

古典参考書で迷ったら河合塾を選んでおけば間違いないかもしれません。

偏差値55〜65(中堅〜難関私大)向け古文問題集

センター試験過去問研究 国語(教学社)
・古文上達 読解と演習56(小泉 貴/Z会出版)
・古文 (河合塾SERIES―入試精選問題集)(河合塾国語科/河合出版)

センター試験国語』の古文問題は、問題演習として優れた文章が多く、奇問も少ないため、最もお勧めできる問題集です。

僕はセンター古文を過去1991年から全て解き、それを終えた時にはかなりの実力を身に着けられました。

『古文上達』は文法書としてもお勧めしましたが、問題集としても良書です。 河合塾から出されている『古文』は、割とレベル高めなので、GMARCH関学部レベル〜早大レベルに挑戦する人であれば取り組むことをお勧めします。

偏差値65〜(最難関私大)向け古文問題集

・早稲田の国語(笹岡 信裕/教学社)
・最強の古文 読解と演習50(小泉 貴/Z会出版)

最難関レベルの古文に挑戦する人以外は全く必要ありません。

受験勉強は、基本的には3教科(私立大学志望であれば)の合計点での勝負になります。 どんな1科目に秀でていても、それでは合格に繋がりません。

オーバーワークには気をつけましょう。

古文常識参考書

古文には、現代では考えられないような『古文特有』の常識が存在します。

それを知らないと痛い目に合いますが、最低限1冊参考書に着手しておくと、それだけで大幅に読みやすさに差が出ます。

基本的な古文常識は文法書にも掲載されていますが、古文常識専門のお勧め参考書も挙げておきます。

・マドンナ古文常識217 パワーアップ版(荻野 文子/学研マーケティング
・速読古文常識(仲 光雄/Z会

僕は『マドンナ古文常識』を使用していました。 荻野先生のマドンナシリーズは、イラスト付きで古文初心者に対してとても丁寧な内容です。

『速読古文常識』は速読古文単語と同じく、文章読解力も同時に鍛えられる優れものです。

まとめ

冒頭にも記述しましたが、僕は古文に本格的に着手を開始したのが高校3年生の9月以降でした。

得意科目にはならなかったものの、そこから早大レベルの古文で必要最低限の点数確保を出来るくらいにはなったので、短期間で成績を伸ばせる科目であることは間違いありません。

とはいえ、自分自身がそうであったように、苦手な人にとっては最初の一歩目を踏み出しにくい科目です。

そういう意味で、単語で言えばゴロゴシリーズ、文法でいえば望月先生の実況中継シリーズなど、初学者にも優しい、読みやすい参考書を取捨選択することが重要です。

難関私大文系であれば、国語はほとんどの大学学部で必要となる科目ですので、落とさないようにしっかりと知識を身に着けましょう。