【大学受験】世にも恐ろしい標準化について
こんにちは。
私大を受ける人であれば、”成績標準化”というワードを聞いたことがある人も多いと思います。
特に、早大受験者にとっては大きな影響がありますね。
しかし、イマイチどんなものかわからない。
そんな人に向けて、今回は『標準化』について書いていきたいと思います。
標準化についてですが、受験生の多くがクエスチョンを抱いているはずです。
『調べてもよくわからない...』
こんな人多いんじゃないでしょうか?
それもそのはずです。なぜなら、標準化に関するハッキリとしたデータは大学側から公式に発表されていないのです。
そんなのアリかよ...と思いますが、仕方ない事として受け入れましょう。
ですので、僕自身も正直言うとハッキリとはわかっていません。
今回書くことはあくまで”僕の推測”として、標準化について覚えておくと良い事項を書き上げてみます。
確実に正しいモノとは言えないというのをご了承ください。
そもそも標準化とはなぜ存在するのか?
それは、選択科目間の有利・不利を無くす為です。
例を挙げます。
100点満点のテストがあり、選択科目が世界史・日本史と存在するとします。
テストが終わった結果、それぞれの平均点は『世界史30点・日本史は70点』でした。
すると、世界史受験のA君が60点を取った場合、何と平均点の2倍の点数です。
しかしながら、日本史受験のB君が65点を取った場合、素点だけを見ればA君より高点数ではあるものの、日本史の平均点は70点である為、平均以下の結果となります。
つまり、相対的に見ればA君の30点の方が優秀な点数と言えるのです。
こんなケースの際に、世界史受験のA君は非常に不利な気持ちになりますよね?
それを是正する為に、素点を調整するのです。
これが世で言う『標準化後の点数』となって出てきます。
標準化についての理屈はわかって頂けたかと思います。
しかし、ここで不思議な事象が生じます。
社会科目は選択制の為、標準化の意義も理解できますが、早大ではなぜか英語や国語にも標準化が存在するのです。
皆同じテストを受けるのに、謎ですね...。
その理由についてですが、僕もよくわかりません!
色々と調べましたが、ハッキリとした答えも見つかりませんでした。
ですので、その理由を考えるよりも、それによってどんな影響があるかを考えてみましょう。
ここまで標準化の理屈に書いてきましたが、ハッキリ言ってどんな理屈かを知る必要はありません。
そもそも大学側が正式に公表していない以上は、正しい答えなんてわからないんですから。
それよりも、どんな影響があるかを気にしましょう。
まず、基本的には『平均点以下を取ったら素点から大幅に下がる』と考えておいた方が良いです。
僕は受験後に成績開示をした際、平均点を1点でも下回った科目が標準化後に10点くらい下がっている事実を見ています。
詳しい計算は考えませんでしたが、単純に平均以下を取ったらヤバイと思っておきましょう。
次に、逆も然りで『平均点が低い科目で平均点以上を取った場合、素点から大幅に点数が上がる』現象も存在します。
これは文系学部では毎年平均点が低い数学などでありがちな現象ですね。
そして、『平均点が普通(低くも高くもない)科目で、平均点以上を取った場合』はどうなるのか?
これも、点数は下がると考えておいた方が良いです。
それでは、標準化についての僕の考えをまとめてみます。
- 基本的には、素点から標準化後は点数が下がると考える
- 1科目でも平均点以下を取った場合、それだけで合格が厳しいレベルの大幅な素点削りがされる
- 平均点以上を取っても、若干点数は削られる
- 平均点が低い科目で高得点を取れば、素点は更なる上昇が見込める
覚えておくべきはこの4点ですね。
注意すべきなのが、赤本等で公表されている合格点は”標準化後”の点数だという点です。
合格点60%とかを見て『6割?楽勝じゃん!』と思って試験に臨んでも、実際に必要なのは7割以上とかがザラです。
ですので、基本的には『公表されている合格点×1.2倍』の素点を目指して行きましょう。
また、その際にと重要なのが、1科目だけ突出した点数を取るのではなく、3科目全てをしっかりと平均以上取るという点です。
何か一つでも平均を下回ると、恐ろしいレベルで点数が削られてしまいますからね...。
以上が僕の標準化に対する見解です。
ハッキリ言って、あれこれ理屈を考えるよりも『合格点×1.2倍を取れば良い』くらいに考えておくのがベストだと思います。
目に見える合格点に惑わされないようにしましょう。