【参考書まとめ】レベル別・お勧めの現代文参考書
現代文は『勉強しなくても点数が取れることがある』特殊な科目です。
英語と同じく『文中に答えがある』ため、勉強せずとも解けてしまうのです。
ただ、それが原因で『現代文はセンス』と言われたりもしますが、それは幻想の点数と考えましょう。
しっかりとした知識や読解法を備えた上で問題を解けば確実に点数は取れますし、逆にそうしないで取った点数こそ幻想であると僕は考えます。
また、センスを頼みにするには限界があって、例えば早大国語など最難関レベルの現代文では、本文を読むことすら出来ずに撃沈してしまいます。
僕は国語全般が苦手で、現文も偏差値30台を取っていましたが、最終的には70まで成長して早稲田大学に現役で逆転合格しました。 そ
の経験から、現代文のお勧め参考書をレベル別に記事にしましたので、どんな参考書を買えば良いか悩んでいる受験生の皆さんは、ぜひ参考にしてください。
偏差値30〜50(入門編)
現代文を全く勉強したことが無い人は『現代文とは何か』を知る必要があります。
現文対策無しでそこそこの点数を取れている人であっても、絶対に知っておいた方が良い知識です。
・田村のやさしく語る現代文(田村 秀行/代々木ライブラリー)
そこでお勧めするのが、こちらの参考書です。
この本は20年以上前の1996年に初版が出版されていますが、今でも語り継がれる現代文基礎のレジェンドです。
とても読みやすく、量も少なめですが、ここで書かれていることは全ての人に役立つ読解の基本ですので、必ず読破しましょう。
偏差値50〜60(センター試験/日東駒専)
・入試現代文へのアクセス 基本編(荒川 久志/河合出版)
・きめる! センター現代文(船口 明/学研マーケティング)
・マーク式基礎問題集現代文(河合塾国語科)
・センター試験 国語 赤本(教学社)
入門編を乗り越えたら、実戦的な読解法を身に着けましょう。
『アクセス』は現代文学習の王道ですが、やや問題集寄りで、読解をしながら解説で学んでいくタイプです。
ここでは、私大志望の人でも船口先生の『きめる!センター現代文』がお勧めです。 私大にも通じる現代文読解法が分かりやすくまとめられており、僕自身もこの本で一気に現代文への知見を深めました。
また、問題演習の際には『センター過去問(赤本)』は最適です。
英語と同じく、センター試験は良問ばかりなので、解説は少なくても実践値を育てるにはピッタリです。
このくらいまでで、センター試験や日東駒専を目指す人は十分対応できる現代文のチカラを身につけられます。
偏差値60〜65(GMARCH)
・入試現代文へのアクセス 発展編(荒川 久志/河合出版)
・得点奪取現代文記述・論述対策(天羽 康隆/河合出版)
・酒井の現代文ミラクルアイランド(酒井 敏行/情況出版)
・現代文読解力の開発講座(霜 栄/駿台文庫)
このレベルになると、難関私大まで対応出来るハイレベルな読解力を学べます。
大学学部によっては記述の有無も発生してきますので、意識しつつ進めましょう。
『アクセス』は発展編となり、こちらも王道でお勧めの1冊です。
『得点奪取現代文』は記述対策に使えます。ただ、受験で記述を使用しない場合でも問題集としてお勧めできる参考書です。
『ミラクルアイランド』や『現代文読解力の開発講座』は深い読解力を身につけたい人がチャレンジしましょう。
難しい内容なので、強いロジカルシンキングが鍛えられます。
偏差値65〜(早稲田大学)
・入試現代文へのアクセス 完成編(荒川 久志/河合出版)
・現代文と格闘する(竹國 友康/河合出版)
・入試精選問題集(河合塾国語科)
・早稲田の国語(笹岡 信裕/教学社)
ここからは、桁違いの難しさになります。
『アクセス』は完成編となり、最後までお世話になれる本当に素晴らしいシリーズです。
その他も早稲田大学の国語に対応する為に適した最難関クラスの現代文参考書となります。
気を付けなければいけないのは、オーバーワークしすぎないようにすることです。
GMARCHまでの人であれば、絶対に手を出す必要は無いですし、出してはいけません。
その分、他の科目に手を回すようにしましょう。
3科目の勉強配分を適切にすることも合格における重要なポイントです。
語彙 背景知識
・入試漢字マスター1800+(河合出版)
・ことばはちからダ!現代文キーワード(河合出版)
現代文ワードは日本語なので軽視されがちですが、英単語と同じくらい重要です。
特に、受験のランクが上がれば上がる程にそれは顕著になります。
僕は上記の2冊に掲載されているワードはしっかりと覚えました。
ゼロからスタートして、しっかりとやり切ればGMARCHくらいまで十分に対応できるワード力が身につきますので、怠らないようにしましょう。
まとめ
現代文の学習は全科目の中でも最も軽視されます。
だからこそ、しっかりと勉強した人としていない人で差をつけられるとも言えるのです。
『日本語だし』と思わずに、英語と同じように別の言語と思うくらいの気持ちで対策しましょう。