早大英語の学部別難易度を考えてみた
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私立大学最難関といえば早稲田大学と慶應義塾大学、通称『早慶』。
当然ながら、そこで出題される英語の難易度も最高レベルです。
先日は早稲田大学の国語難易度に関して記事にしましたが、今回は『英語難易度批評』をまとめました。
対象は、国語の時と同様に、僕が受験した本キャンと呼ばれる『政治経済学部/法学部/商学部/社会科学部/教育学部』。
2018年の入試に向けて、きちんとした対策や傾向というよりは、イメージとして参考にしていただければ嬉しいです。
政治経済学部の英語
当たり前ですが、そこで出題される英語は、他学部と比較してもハイレベルです。
ただ、英文の読みにくさとか、純粋に問題の難易度だけを考えるのであれば、恐らく法学部の方が難しいです。
しかし、政治経済学部に苦しめられるポイントは『長い英文』と『高い得点率の争い』です。
早稲田大学は『標準化』という制度があります。
これは、受験3科目の内で1科目でも平均点を下回ってしまうと、他で挽回したくともそれだけで合格が困難になってしまう恐ろしい制度です。
世にも恐ろしい標準化について(coming soon)
『高難易度の出題』『高い平均点』という要素が複合した結果、最難関学部として君臨しているのですね。
また、政治経済学部には英作文も出題されるので、この点も厄介です。
法学部の英語
早稲田大学では、政治経済学部と並んで難関学部とされる『法学部』。
法学部の特徴は『純粋に問題が難しい』ところです。
特に英文の読みにくさは、政治経済学部以上です。
しかし、難しすぎるので得点率が多少低くてもなんとかなるのも特徴。
僕の実体験としては、受験後に「これはさすがに落ちたな...」と思うくらい出来なかった印象でしたが、蓋を開けたら合格でした。
友人でもそういった話を聞いたので、受験者の多くが同じ様に感じているはずです。
そうは言っても受験者は上位層なので、相応のハイレベルな争いは必至です。
商学部の英語
しかしながら、商学部の英語は難易度が低めです。
出題の純粋な難易度だけで言えば、早稲田大学の中でも最も簡単だろうし、センター試験よりやや難しいくらいのレベルです。
ですので、過去問演習に取り掛かる際には、一番最初に手がけるのに丁度良いでしょう。
また、問題の難易度の割に平均点も高く無いのが特徴で、標準化の影響を受ける可能性も少ないです。
人気学部なので受験者レベルが幅広いことに起因しています。
しかし、当然ながら合格層は高得点の争いになります。
基本問題は絶対にミスせず点数を重ね、時折出題される難問を正解することで他の受験者と差を付ける。
これが商学部に合格するための決め手になります。
社会科学部の英語
近年では商学部を追い抜く人気と噂される『社会科学部』。
出題の傾向としては商学部と近く、難易度そのものは高くありません。
ただ、その中でも『文法問題』のレベルは高めです。
僕は正誤判定問題には自信がありましたが、社会科学部では相当苦しめられました。
また、社会科学部の大きな特徴の一つが、試験日が2月22日という点です。
これは、早稲田大学の最終入試日であり、早慶上智やGMARCHといった難関私立大学の中でも最も遅い日程になります。
つまり、その後の受験予定が無いのでとりあえず受験する、いわゆる『記念受験』の様な人も多いので、商学部以上に受験者のレベルに幅が広いと昔から言われていました。
とはいえ、近年は人気上がり続け、ハイレベルな受験者の比率が高まっているので、基礎問題は絶対に落とさない力を持って試験に臨みましょう。
教育学部の英語
政経学部や法学部に近いような、難易度の高い問題が出題されるのが『教育学部』。
英文そのものも、それに対する設問も、どちらも難しく、受験生は苦しめられます。
ただ、受験者レベルは政治経済学部や法学部より一段階落ちるので、合格に必要とされる点数はそれ程高くないのも特徴です。
過去問演習で5割くらいしか正解できず、挫けそうになるかもしれませんが、割り切って進めるようにしましょう。
まとめ
抽象的ながら、早大本キャン学部の英語難易度に対してのイメージを記事にしました。
難関私立大学にとって、英語が出来ることは絶対条件です。
英語が出来るようになることで、スタート地点に立ち、国語や社会で差をつけるのが合格への定石となります。
また、英語は成績が上がるまでに時間が掛かる科目でもあるので、短期間での逆転合格を目指す方は、その辺りにも注意しながらしっかりと計画を立てていきましょう。